コンテンツのサイト内での現在位置を表示します

喉頭の病気

(1)喉頭の構造

喉頭は、下咽頭と気管の間にある宙吊りの組織で、軟骨などの支持組織と声帯などからなっています(写真1)。
図1 正常な喉頭
(写真1)正常な喉頭
(矢印:声帯)

(2)喉頭の働き

喉頭の機能には、呼吸機能、発声機能、下気道の保護があります。

呼吸機能吸気時には声帯が広がり、呼気時には狭くなり、肺から空気を流出させないようにします。
発声機能声帯を閉じて、声帯の振動で発声することができます。
下気道の保護嚥下の時、喉頭腔を咽頭から閉鎖し、食物が気管に間違って入ってしまうのを防ぎます。

(3)急性喉頭炎

症状嗄声(声がれ)、喉頭の違和感、嚥下痛など。
原因かぜ症候群の主力病原ウイルスに感染し発症します。
治療軽症の場合(写真2)、声の安静が必要であり、抗生剤などの吸入を行います。喉頭浮腫(炎症による腫れ)のため呼吸困難を伴う場合には、入院治療が必要となります(写真3)。
図2.軽症例図3.重症例
写真2.軽症例:
声帯の発赤を伴います(矢印)
写真3.重症例:
喉頭浮腫を伴います(矢印)

(4)クループ症候群

症状乾燥性の嗄声(声がれ)、咳発作、発熱など。
原因冬期、5歳以下の小児に多く発症します。両側の声帯下粘膜が腫れ、気道が狭くなるため、呼吸が苦しくなります(写真4)。
治療抗生剤等の投与を行います。重症の場合には、副腎皮質ホルモン剤の投与を行います。
予後一般には治療後は良好ですが、呼吸困難を伴う場合には、入院が必要になります。
図4.声帯下の粘膜が腫脹しています
写真4.声帯下の粘膜が腫脹しています(矢印)

(5)喉頭ポリープ

症状嗄声(声がれ)、喉頭の違和感など。
原因

声の濫用(使いすぎること)、喫煙、感染などが引き金になり発症します。

治療

一般に、沈黙療法やステロイド吸入などの保存的治療により治ります。6ヶ月以上経っても改善しない場合には、ポリープ切除術が必要となります。また、小さなポリープであれば日帰り手術が可能ですが、重症例では入院下での手術が必要となります(写真.5)。

図5.重症例
写真5.重症例
(矢印:声帯が全体的に腫れている)