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補聴器適合検査

補聴器は生活必需品

自然の老化現象により、70歳を超えると2人に1人は耳の聞こえが悪くなります。しかし、老人性難聴は周囲との疎遠の原因にもなり、大きなハンディキャップといえます。補聴器は、難聴を補助する器具であり、難聴の高齢者が明るく、豊かな生活を送るための生活必需品です。

補聴器使用の現状

現在、難聴者は推定約600万人ですが、補聴器を使用している人は約180万人しかいません。この原因には、補聴器が高度の難聴しか公的に支給されず、また補聴器使用に抵抗がある人が多い、などが挙げられます。

アメリカではレーガン大統領が、テレビ演説で両耳に補聴器をつけて、「補聴器が有効である。」と国民全員に説きました。日本でもこのような社会教育が必要です。

補聴器の適合(フィッティング)

補聴器は音の増幅器ですが、難聴者全てに万能というわけにはいきません。これを判断するために、難聴者に補聴器の適合(フィッティング)を行なわなければなりません。
補聴器の適合(フィッティング)は次の手順で行います。

・補聴器が必要かどうかを決めます。
適切な補聴器を選び、その特徴を調べます。
生活環境など考えて補聴器を入念に調節し、難聴者に出来るだけ最適なものにしていきます。

補聴器が必要か?

まず、純音聴力検査(写真1:音の聞き取り検査)、語音聴力検査(言葉の聞き取り検査)を行い、補聴器が必要かどうかを決めます。

図1 純音聴力検査

補聴器選び

補聴器には各種あります(写真2)。信号形式によりアナログ式デジタル式、また外形により箱型、耳掛け型、耳穴型に分けられ、その比較は表3の通りです。

図2 各種補聴器

 ハウリング言葉の明瞭度適応難聴
デジタル式少ない高い軽度~高度
アナログ式多い低い軽度~中程度

(注)ハウリング:外耳道から漏れた音が増幅して「ピーピー」鳴る音をいいます。

 適応難聴操作性価格
箱型軽度~高度簡単安い
耳かけ型軽度~高度中程度中程度
耳穴型軽度~中程度困難高い

表3:補聴器の比較

まず、難聴者の聴力だけでなく、予算や希望も考えて、適切な補聴器を選びます。次に、その補聴器が効果的に音を増幅するかを調べ(補聴器特性検査:写真4)、必要があれば補聴器の音漏れがないように耳型(イヤー・モールド:写真5)を作ります。この補聴器が難聴者に適していれば、これを貸し出します。

図4 補聴器特性検査 図5 耳型(イヤー・モールド)

補聴器の調節

「自宅で補聴器を使用してみて、聞こえの具合はどうか?」「また、屋外ではどうか?」 などアンケート調査を行います。その結果を分析し、色々な雑音下で言葉の聞き取り検査(音場検査)を行います。この検査を数回行い、生活環境に最も適合するよう、ご本人が納得されるまで補聴器を調整します。

図6 超音波検査の実際

最後に

補聴器は高価な耳穴型が最適とは限りません。難聴者により、臨機応変な補聴器の適合(フィッティング)が必要であるため、一般の眼鏡店、デパートなどでは適切な適合ができません。
当院は補聴器適合医院に認定されています。良い補聴器を選び、良い適合を行うことを目指しています。勿論、他店で購入された補聴器の調整も行っています。
補聴器のことならお気軽にご相談ください。